腰痛治療

公益社団法人 日本整形外科学会が実施した最新の「腰痛に関する全国調査」では、腰痛を自覚する人は日本全国に約3000万人存在すると推計されており、腰痛の原因が特定できる場合が約15%、腰痛の原因が特定できない非特異性腰痛といわれる場合が約85%であったと報告されています。また、病的な要因を除いた場合において、何回も繰り返す腰痛の原因は、筋肉の「血流不足状態」により生じた筋肉の「しこり」や「こわばり」が多くの原因であったとも報告されています。
腰痛を引き起こす理由は、体の冷えによる血行不良、筋力の低下や姿勢の悪化、使いすぎによる筋肉の疲労、妊娠に伴う体重の増加、肥満に伴う体重の増加など様々ありますが、注射や手術では完治しない持続的な痛みや不調の約8割は、筋肉の内部に生じた〝ひどいコリ“が原因となる『筋・筋膜性疼痛症候群』であると公益社団法人 全日本鍼灸学会などで報告されています。
【 筋・筋膜疼痛症候群(トリガーポイント)に関する治療報告 】
・伊藤和憲, 越智秀樹, 池内隆治, 北小路博司, 北條達也, 勝見泰和:腰椎変性側弯症に対する鍼治療の試み.
―腰方形筋への鍼治療が有効であった一症例―. 明治鍼灸医学, 32: 9-14, 2003.
・伊藤和憲, 越智秀樹, 北小路博司:高齢者の慢性腰痛に対するトリガーポイント鍼通電の効果.
-トリガーポイントへの置鍼で効果の得られなかった症例に対する通電治療の試み-. 明治鍼灸医学.
・伊藤和憲, 北小路博司:圧痛・硬結の臨床的意義. 鍼灸OSAKA, 19(4): 287-293, 20
トリガーポイントは、筋肉や筋膜に起こる異常な緊張や血流障害が原因で形成される局所的な硬結の一部分です。この状態は、スポーツによる繰り返しの動作、姿勢の悪さ、長時間の同じ姿勢、または外傷など、さまざまな要因が絡み合って発生します。具体的には、血管の圧迫や筋膜の癒着、固有受容器の過敏状態、そして酸素や栄養の不足が筋肉にダメージを与え、筋肉が硬くなり痛みを引き起こします。
痛みを起こす筋肉の内部には、筋肉内の索状硬結といわれるロープ状の細い筋の塊の上に存在する圧痛部位が存在し、その部位を強く圧迫することにより、独特の痛みを起こすポイントが存在します。腰痛を伴う臀部や膝部などの痛みや不調に対してはカウンセリングや動作確認などを行い、痛みや不調の原因になっている筋肉を特定のうえ、筋肉内に生じたポイント部位に対してトリガーポイント療法や筋膜リリースを行うことにより、根本的な症状の改善を目指します。この方法は医科大学や医療大学で監修され、多くの学会でも症例が報告されている科学的根拠(Evidence based medicine:EBM) に基づいた最新の治療法です。
近年のストレス社会により、人の身体は交感神経緊張症状になり、免疫機能は低下・ストレス感受性の増加・普段からの痛みの部位の悪化など様々な症状を引き起こしてしまいます。トリガーポイントを刺激することにより副交感神経機能を活性化し、免疫の活性・ストレスに対する防御力・痛みの抑制効果なども報告されており、腰痛や膝痛に対する予防医学的な効果も期待されています。
※ 当院では米国疾病予防センター(CDC)公表の「スタンダードプリコーション(標準予防策)」と呼ばれる世界基準の感染予防対策に取り組んでおります。感染症予防のため、鍼は使い捨て(ディスポーサブル鍼)を使用し、衛生法規に準じて徹底した安全・衛生管理を行っております。施術の際に使用する鍼皿も使い捨てを使用していますのでご安心ください。
【 予約時間 】
月曜日~金曜日 午前9時~12時 ・ 午後3時~7時
土曜日・日曜日 午前9時~12時
【 電話予約 】
TEL 0736-62-2826 (代表)
■参考
東京大学 医学部 附属病院
http://acputh.umin.jp/guide.html
北里大学 北里研究所病院 漢方鍼灸治療センター
https://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/center/index.html
埼玉医科大学病院 東洋医学科
https://www.saitama-med.ac.jp/hospital/division/department/integrated_medicine/
