子供運動器症候群

子供の運動器症候群 (ロコモティブシンドローム) が急増しているのをご存じでしょうか。ロコモティブシンドロームは高齢者に多い問題でしたが、現在になり、子供達の間で深刻な課題となりつつあります。ロコモとは、骨・筋肉・関節といった「体を動かす器官」の機能が低下し、立つ・歩くといった基本動作がうまくできない状態を指します。子供時代に体を動かす経験が不足すると、成長後に骨や関節が弱くなり、20代〜30代で骨折しやすくなるリスクがあります。また、子供のロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、単に体型や体力の問題だけではなく、意欲や集中力、コミュニケーション能力の発達にも影響を及ぼすと指摘されています。近年の調査では、約40%が「子どもロコモ」の基準に該当すると報告されています。つまり、子供達の運動のやり過ぎとなるオーバーユースに起因する「スポーツ障害」と、食べ過ぎによる肥満や、スマホやゲームといった電子機器の長時間使用など、生活習慣の乱れに起因する「運動不足」の2極化が問題になっています。
子どもの食事や運動など生活の基本は、家庭や学校で築かれるものでした。しかしながら、食事面では、核家族化が進み、両親が共働きとなり3食を食べるという習慣が薄まってきています。また運動面では、スマホやゲームの普及と外遊び場が少なくなったことなどにより、子どもが外で遊ばなくなり、運動不足の子どもが増えています。一方、栄養過多・運動不足で太る子だけでなく、低栄養・痩せ過ぎも問題です。メタボに対する誤解もあり痩せることが良いことだとして、骨量を蓄えなければならない小学生高学年にまでダイエットが入りこむようになってきました。こうした状況で最も危惧されているのは、生活習慣が改善されないまま大人になり、内臓疾患であるメタボリックシンドローム (代謝症候群) や、運動器疾患である骨粗鬆症など、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予備群を増やしてしまうことです。
驚くことに、子供達の運動器の現状は、片脚でしっかり立つ、手を真っすぐ挙げる、しゃがみ込む、背骨を前屈するなどの基本動作のできていない子が急増しています。そして物を投げる動作ができない、自身の倒立はおろか倒立する子を支えられない、廊下の雑巾がけの際に手で支えられず前歯を折ってしまうなど、今まで考えられなかったことが起こってきています。子どもへの運動指導や食事指導などのロコモ対策は、子どものメタボリックシンドローム (代謝症候群) の予防にもつながると期待されています。単純に太っているだけではなく、内臓に脂肪が蓄積した状態となっている子供のロコモティブシンドローム(運動器症候群)は「静かに進行する未来のリスク」であるといえます。しかしながら、日々の遊びや家庭・学校における工夫で十分に予防・改善することが可能です。まずはご家庭から、小さな一歩を少しずつ積み重ねて子どもの健康を考えていきましょう。
当院では、運動器における筋力の低下や関節可動域・ROMの制限、様々な部位の痛みの原因を、運動器エコー検査、骨密度検査、体成分測定など各種の検査・測定装置を使用してリアルタイムに評価しています。原因や要因となる傷ついた神経細胞や癒着した組織をミクロレベルで修復する先端物理療法・微弱電流(マイクロカレント・MCR)を効果的に組み合わせることにより日常の生活へと導きます。
微弱電流(マイクロカレント・MCR)は、ミトコンドリアの機能に影響を与えるとされています。ミトコンドリアは「細胞のエネルギー発電所」とも呼ばれるように、真核細胞にとって必要なエネルギーを供給する最も重要な細胞小器官です。内膜に存在する呼吸鎖複合体がエネルギー(以降ATP、アデノシン三リン酸)を産生するメカニズムは、1900年代後半に大方解き明かされました。ヒトの体内で作られるATPが1日に50~100㎏と言われる中で、その9割以上がミトコンドリアによる合成となります。具体的には、ミトコンドリアがより多くの酸素を取り込むことができるようになり、エネルギー産生に重要な役割を果たすことが示唆されています。
研究によると、微弱電流(マイクロカレント・MCR)がミトコンドリアの機能を改善し、ATPの合成に必要なプロトン濃度勾配を増加させ、低周波電界の正弦波がミトコンドリア膜の電位差を最大化し、効率的なATP産生を促進することが示されています。これにより、微弱電流(マイクロカレント・MCR)が細胞の再生や修復、炎症の軽減などに役立つ可能性があるとされています。細胞レベルでミトコンドリアの増加・活性化をすることで、疲労回復・痛みの軽減や炎症の緩和・コンディショニング・自然治癒力の向上などの効果が期待されています。
■参考 (2017年Scientific Reports掲載)
"Mitochondrial function is regulated by the waveform of low frequency electric fields"
(電気波形によってミトコンドリア機能が調節される)
著者 David J. Llewellyn-Jones、Richard A. L. Jones、Mathew A. Plant、Joanne L. Williams、Sarah J. Weightman、John J. L. Morton
現在、問題となっているストレスによる脳過労や脳の誤作動、コロナ後遺症に起因するブレインフォグ、怪我や事故の後遺症に起因する筋力低下・可動域制限など神経系の症状を認める場合は脳からの神経伝達を修復する必要があり、疼痛部位や腫脹部位などの限局された範囲に対する施術のみでは回復は難しくなります。当院では神経抹消に対する神経アプローチやアトラスアプローチなどの特殊な施術や、重症の怪我や事故に起因する低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症、脳脊髄液漏出症)にも対応しています。鑑別が難しいため発見が遅れ症状が進行している場合もあります。必要に応じて大学への紹介も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
※ エコー検査はCTやX線のように放射線を浴びることはありませんのでご安心下さい。骨盤調整などの手技療法は東邦大学医学部など大学病院特殊外来 (高度手技療法外来) でも行われており、当院でも骨盤調整および特殊器具を用いた施術を必要に応じて行っております。
■参考
東邦大学 医療センター 東洋医学科 特殊外来 (高度手技療法外来)
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/oriental_med/patient/specialist/treatment.html
【 受付時間 】
月曜日~金曜日 午前9時~12時 ・ 午後3時~7時
土曜日・日曜日 午前9時~12時
【 お問合せ 】
TEL 0736-62-2826 (代表)
【 電子決済 】
クレジットカード/ QRコード/ 電子マネー各種利用可
