産婦人科領域
冷えや血液のうっ血によっておこる循環障害など産婦人科領域の症状に対する改善を漢方により目指します。生活習慣や環境の変化に伴って、生理時に悩みをかかえる女性も増えているといわれています。生理時に痛いといった症状をはじめ、PMS(月経前症候群)といわれる生理が始まる前の、イライラや不安感や便秘といった症状や、周期が一定でないなど・・・そんな生理の悩みの改善には、漢方薬がおすすめです。
不妊症の方には妊娠がしやすい母体づくりを提案しています。漢方医学の古典である金匱要略の妊娠病篇に「婦人妊娠常に当帰散を服するに宜し、之を主る」「妊娠胎を養うは白朮散之を主る」とあり、当帰芍薬散などが安胎薬として使用されてきました。現在、主に切迫早産の治療として使用されている塩酸リトドリンを使用した際に、頻脈・動悸などの副作用の軽減に使用されています。
漢方薬の原料は、ほとんどが植物です。例外的に一部動物や鉱物が含まれています。昔から、自然の植物の中から先人たちが多くの生理活性を持った物質を見つけて、それを組み合わせることで、つまりバランスをとることで治療を行ってきました。漢方薬では古典に基づき、一定の理論・法則にしたがって成り立っています。どう効いているのかわからないから使わないといわれる医師もおられますが、最近では作用機序の解明が進められています。学会誌などでの報告、論文を読みますと西洋医学に遜色なく、というよりもあるときにはもっと合目的に作用していることに驚かされます。
当院では服薬や携帯に便利なエキス顆粒と高濃度の煎じ薬を患者様の生活スタイルに合わせて処方しています。以前は何時間もかけてコトコトと煮ることにより抽出していた「せんじ薬」も、最新の漢方煎じ薬は電子レンジを使用し10分で完成します。もちろん添加物などは一切加えていませんので、処方されている成分は一切変わりません。当院でお渡しする漢方は厳選された国産の生薬を使用しています。患者様にとって最も重要な「煎薬」「生薬」にこだわりを持った漢方薬のみを提供しております。世界で初めて全身麻酔を用いた乳癌手術を成功させた医聖・華岡青洲先生が創薬し、現在の製薬技術により再現した軟膏薬・特殊湿布薬も処方しています。祖父の代から3代にわたり受け継がれてきた60年以上の長い実績と信頼ができる医薬品のみを扱っておりますので、ぬり薬や湿布薬等の効果でお困りの方も是非一度ご相談下さい。ジェネリック医薬品では再現する事ができない素晴らしい効能をご提供致します。
根拠に基づく医療(Evidence based medicine:EBM) が脚光をあびていますが、徐々に漢方におけるエビデンスが示されてきており、漢方を積極的に使っていく上で心強く思っています。大きい病院に行くほどではない…、行ってもとくに悪いところはないと言われるなど、不定愁訴や女性特有のトラブルに漢方は強い味方となってくれます。女性の繊細な気持ちを察することが出来るのは、やはり同性の女性であることが必要と感じる方は少なくない様に思います。女性に優しい漢方治療で自律神経やホルモンバランスを調えると共に自然治癒力をアップして、いきいきと女性ライフ・子育てライフを楽しみましょう。
【 対応症候 】
不妊症、月経困難、月経痛、月経不順、つわり、妊娠中の諸病、妊娠腎、産後回復不全、産後あるいは流産後の疲労回復、乳腺炎、更年期障害、血の道症、月経時や産後の精神不安、産前産後の神経症、冷え症、冷え、貧血、下腹部痛、腰痛など