ミトコンドリア活性

不妊に対する鍼灸治療やLLLTは「ミトコンドリア活性」に対しても良い影響を与えることが知られています。鍼灸により血流が改善され、細胞に必要な栄養素や酸素が効率良く供給されるようになります。こうした刺激を通じてミトコンドリアが活性化し、エネルギー生産が増加します。さらに、鍼灸はストレスを軽減し、自律神経を整える効果もあります。ストレス管理は、ミトコンドリアの機能を守るために重要です。ストレスが高まると、ミトコンドリアの働きが悪化し卵子の質にも影響を及ぼすことがあります。
卵子の質とミトコンドリアの関係は非常に密接です。卵子の質が高いほど、受精や妊娠の可能性が高まるので、ミトコンドリアの健康を保つことが重要となります。ミトコンドリアはエネルギーの産生だけでなく、細胞内の老化防止にも関与しています。特に卵子は、年齢と共に質が低下しやすいため、ミトコンドリアの劣化が大きな影響を与えます。卵子の質は年齢とともに低下し、特に35歳前後から急速に質が落ちるため、抗酸化作用のある食事や生活習慣の改善で老化を防ぐ(維持する)ことが重要です。 卵子は私たちが胎児であった時からその元となる細胞を持っているため、年齢とともに確実に老化がおこり、卵子の成熟度や数が減少し、質が低下していきます。卵子の質が低下すると、染色体異常の増加、ミトコンドリア機能低下によるエネルギー不足が起こり、受精しにくくなる、または妊娠しても流産しやすくなってしまいます。
卵子内には10万〜20万個もの豊富なミトコンドリアが存在し、卵子の成熟や発育、そして、受精、受精卵の胚分割、着床に必要なエネルギーを供給しています。さらに、ミトコンドリアは体内の有害な活性酸素を除去する抗酸化物質の生成にも関与しているので、卵子がダメージを受けにくくなり、質を保つ助けになるので、妊活や不妊治療においてミトコンドリアは非常に重要な存在といえるでしょう。しかし、一方で、年齢とともにミトコンドリアの数と質は低下していきます。また、活性酸素による影響も受けるため、卵子の質に直結します。このためミトコンドリアの活性化は重要視されています。
ミトコンドリアの機能が低下すると、細胞全体のエネルギー不足を引き起こし、筋力低下、糖尿病、老化現象、ミトコンドリア病(細胞のエネルギー産生工場であるミトコンドリアの機能が低下し、エネルギー不足によって脳、筋肉、心臓など多くのエネルギーを必要とする臓器に様々な症状が引き起こされる病気の総称)などの健康障害につながります。適度な運動や食事制限(カロリー制限)はミトコンドリアの数を増やし、その機能を向上させることが報告されています。このように、鍼灸はミトコンドリアの健康を保つための有効な手段です。1週間に1回から2回程度の定期的な鍼灸治療やLLLT・低出力レーザー照射療法を通じて、卵子の質を維持する一助として活用していただければと思います。
■参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslsm/34/4/34_367/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslsm/37/1/37_jslsm-37_0015/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslsm/37/1/37_jslsm-37_0013/_pdf/-char/ja
※ 当院では米国疾病予防センター(CDC)公表の「スタンダードプリコーション(標準予防策)」と呼ばれる世界基準の感染予防対策に取り組んでおります。感染症予防のため、鍼は使い捨て(ディスポーサブル鍼)を使用し、衛生法規に準じて徹底した安全・衛生管理を行っております。施術の際に使用する鍼皿も使い捨てを使用していますのでご安心ください。
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