首・肩の痛み

頭部の重さは成人で約4~6kg (ボーリングで使用するボールと同程度の重量) といわれています。この重量を首の骨を含む背骨、首・肩・背中の筋肉で支えているため、特別な動作をしなくとも日頃の何気ない動作や不良姿勢によって首や肩に対して荷重ストレスが増大されます。タブレットやスマートフォンを見る際に覗き込むようにうつむく姿勢をとることも多いと思いますが、この姿勢をとるだけで頭の重さの数倍の負荷が首や肩にかかると報告されており、電子機器の多使用によって日常的に痛みや不調を感じる人は増加しています。
首や肩の痛みや不調を引き起こす理由は、筋力の低下や姿勢の悪化、体の冷えによる血行不良、使いすぎによる筋肉の疲労など様々ありますが、注射や手術では完治しない持続的な痛みや不調の約8割は、筋肉の内部に生じた〝ひどいコリ“が原因となる『筋・筋膜性疼痛症候群』であると公益社団法人 全日本鍼灸学会などで発表されています。
【 筋・筋膜疼痛症候群(トリガーポイント)に関する治療報告 】
・伊藤和憲, 北小路博司, 川喜田健司:肩こり患者のトリガーポイントから記録された自発放電活動について.
-僧帽筋にトリガーポイントが存在した1症例-. 全日本鍼灸学会誌, 54(1):97-101, 2004.
・伊藤和憲, 北小路博司:圧痛・硬結の臨床的意義. 鍼灸OSAKA, 19(4): 287-293, 20
・伊藤和憲,岡田薫,川喜田健司:伸張性収縮運動負荷によるトリガーポイントモデル作成の試み. 全日本鍼灸学会誌, 51(1) : 84-93, 2001.
・伊藤和憲,岡田薫,川喜田健司:実験的トリガーポイントから記録された電気活動に対する検討. 全日本鍼灸学会誌, 52(1): 24-31, 2002.
トリガーポイントは、筋肉や筋膜に起こる異常な緊張や血流障害が原因で形成される局所的な硬結の一部分です。この状態は、スポーツによる繰り返しの動作、姿勢の悪さ、長時間の同じ姿勢、または外傷など、さまざまな要因が絡み合って発生します。具体的には、血管の圧迫や筋膜の癒着、固有受容器の過敏状態、そして酸素や栄養の不足が筋肉にダメージを与え、筋肉が硬くなり痛みを引き起こします。
痛みを起こす筋肉の内部には、筋肉内の索状硬結といわれるロープ状の細い筋の塊の上に存在する圧痛部位が存在し、その部位を強く圧迫することにより、独特の痛みを起こすポイントが存在します。トリガーポイントが存在する筋肉を引き伸ばすような施術を行うことにより、良好な成果を達成しています。この方法は医科大学や医療大学で監修され、多くの学会でも症例が報告されている科学的根拠(Evidence based medicine:EBM) に基づいた最新の治療法です。
頭痛を伴う首部や肩部などの痛みや不調に対してはカウンセリングや動作確認などを行い、痛みや不調の原因になっている筋肉を特定のうえ、筋肉内に生じたポイント部位に対してトリガーポイント療法や筋膜リリースを行うことにより、根本的な症状の改善を目指します。近年のストレス社会により、人の身体は交感神経緊張症状になり、免疫機能は低下・ストレス感受性の増加・普段からの痛みの部位の悪化など様々な症状を引き起こしてしまいます。トリガーポイントを刺激することにより副交感神経機能を活性化し、免疫の活性・ストレスに対する防御力・痛みの抑制効果なども報告されており、首痛や肩痛に対する予防医学的な効果も期待されています。
当院では超音波画像診断装置・運動器エコーを使用する事により、骨、軟骨、靭帯、筋肉、腱などの負傷部位を0.1ミリ単位で評価・判断を行ったうえで、症状の原因となる首部、肩部などの痛みや、不調、違和感などの症状に対して科学的根拠に基づいた施術を行っています。軽度の症状であれば初回の施術で痛みや違和感が軽減される場合もあり、皆様が驚くほど早期に回復されています。細やかなカウンセリングの上で患者様にとって筋膜リリースを含めた最善の施術を提供させて頂きます。
※ 骨盤調整などの手技療法は東邦大学など大学病院の特殊外来 (高度手技療法外来) でも行われており、当院でも首、肩、腰、膝などの痛みについて、骨盤調整(仙腸関節中心)に脊柱の左右差を徒手的に整える療法を用いた施術を必要に応じて行っております。
【 受付時間 】
月曜日~金曜日 午前9時~12時 ・ 午後3時~7時
土曜日・日曜日 午前9時~12時
【 お問合せ 】
TEL 0736-62-2826 (代表)
■参考
東邦大学 医療センター 東洋医学科 特殊外来 (高度手技療法外来)
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/oriental_med/patient/specialist/treatment.html

