言霊の幸ふ

言霊の幸ふと言つたのと殆ど、同じ時代に、色々の言葉が出てをります。まあ、万葉集を中心として、まう少し古いものは、古事記・日本紀などゝ言ふ書物に、遺つてをります。併し、殆ど、同じ時代に出来た書物ですけれども、何と言つても、万葉集に記録してゐる言葉と、それから、その言葉の組合せとに依つて、含まれてゐる考へ方と言ふものを見ますと言ふと、万葉集のものは、古事記・日本紀のものよりも新しいんです。総べて、古事記・日本紀・万葉集などゝ言ふものに、書いてある事の時代の定め方、つまり、この御歌は雄略天皇がお作りになつたとか、この御歌は神武天皇がお作りになつたとか、この御歌は大国主命がお作りになつたとか、言ふやうなことは、総べて解き離して、自由にして考へるのが、本当なのです。つまり、言葉として扱ふ上に、自由にして考へなければ、到底何も訣りはしないのですけれども、大体先づ、其の位の目安で行つて良いと思ひます。
言霊の幸ふと言ふ言葉は、万葉集を中心とした言葉ですが、やはり、同じ時代に出来た言葉か、或はまう少し古いかも知れませんが、「天つ罪」「国つ罪」と言ふ言葉がございます。
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